はいさい!皆様!!
ちゃ~がんじゅ~ですか(お元気ですか)?
「もずく」、食べてますか?
今回の記事の件で、勝連漁業協同組合の事務所に久しぶりにおじゃましました。
そして、初めてみなさんと昼食を共にしたのですが
さすが、勝連漁協!
お弁当の他に、もずくサラダともずくのお味噌汁が添えられてきました。
それに、海人からの差し入れのプリプリのお刺身も!!
このお刺身だけで一杯いきたくなる感じでした(笑)!
もずくのお味噌汁には玉ねぎのスライスと、カボチャも入っていました。
自分では作ったことのないなるほど…の組み合わせ。勉強になりました。
そしてなんといってもおかわりまでしてしまったのが、
このもずくサラダ!
ボウル一杯食べられそうにおいしい!!!
もずくにきゅうりとツナ、小さめに薄ーくスライスした玉ねぎとを合わせたもので、
味付けはシンプルに酢とおしょうゆと…とのことでしたが、
それがたまらなく美味しかったのです。
自分で作るとここまでおいしくできないのはなぜだろう…。
などと思いながら、いただきました。ごちそうさまでした!
さぁ、そんな今日のもずくにまつわるお話は、
前回の「早摘みもずくはいいことづくめ!」で予告したとおり、
その「早摘みもずく」を研究に研究を重ねて開発に成功した加工品をご紹介します!!
それは【早摘みもずく】の生冷凍パック。
工場に行ってきましたよ。
勝連漁協の敷地内で、一番海に近い建物の一角に、その工場があります。
隣には漁師さんが海で獲ってきた魚がすぐに並べられるセリが行われるスペースの隣です。
どうして、この位置に【早摘みもずく】の工場があるのかといえば、
それが、開発秘話の大きなポイント。
少し前回のおさらいになりますが、
3月頃収穫が解禁になったもずくの中で、
その初めのごく限られた時期に収穫されるものを【早摘みもずく】と呼び
これまで県外ではなかなか流通させることができなかったと説明しました。
その理由は、
- ① 当然のことながら、生の早もずくは鮮度などの問題で流通方法がむずかしい
- ② ほとんど沖縄県でしか栽培できない
ですから、あんなにも美味しくて、あんなにもフコイダンたっぷりで
シャキシャキした食感が最高なのに
県外の人はほとんど食べることができなかったのです。
そこで、勝連漁協とサウスプロダクトが共同開発で成功したのが
この【早摘みもずく】の生冷凍パック。
開発のポイントは、滅菌海水での洗浄でした。
そう!だから、海のそばに工場があるのです。
もずくを扱う場合、
① 海水が付いたまま流通させる
② 真水で洗浄して流通させる
基本的にこの二つの方法があります。
① の海水た付いたまま流通させるというのは
沖縄県内のスーパーなどで「生もずく」としてパックで販売されるもの。
それぞれの家庭で海水を洗い流し、調理します。
② の真水で洗浄したものは、海水中の塩分による菌からの保護がなくなるため
痛みが早くなります。それゆえ、真水で洗ったものはすぐ食べるものか、
もしくはそのまますぐ加工品に使われていきます。
そして、このいずれでもない第3の方法を活用しているのが
【早摘みもずく】の生冷凍パックの「滅菌海水」での洗浄なのです。
滅菌海水での洗浄でのいい点は、
・海水の中の雑菌がない
・海水の塩分濃度による耐菌性が保たれる
・デリケートな早摘みもずくの鮮度が保持できる
というわけです。
そして、それを冷凍にすれば、
もう全国各地、さらには海外だって送ることができるのです。
これまで県内でしか味わえなかった早摘みの美味しさを
沖縄県外にお届けできるのです。
工場での様子をご紹介しましょう。
まずはここで、海人さんが収穫してきたばかりのもずくを滅菌海水で洗浄します。
洗い終わったもずくは特大のザルにてんこ盛りに。
これらをひとパック分の量に計量します。
それをひとつずつ、パッケージの中に詰めていきます。
それらを次にパッキング。
余計な空気が入らないように、
異物は入っていないかひとつずつ確認しながらの丁寧な作業です。
そして、これらは冷凍され、順次出荷していきます。
毎年、限られた量しか収穫できないので
とても貴重なもずくです。
少し前までは漁師さんしか知らない、そして、漁師さんしか生で食べることがなかった
幻のもずく。もずくの中の特別なもずく、是非一度お試し下さい。
気になった方はこちらから注文することができます。
WEBショップ名「南風オンラインショップ」
さぁ、次回はまた別のもずく加工品をご紹介しましょう!
勝連漁協ではいろいろな商品に取り組んでいるんですよ。
どうぞ、次回もお楽しみに!
(次回掲載は、 6月10日(金)の予定です)
撮影・記事
伊藤 麻由子