はいさい!皆様!!
ちゃ~がんじゅ~ですか(お元気ですか)?
「もずく」、食べてますか?
勝連漁協協同組合が今シーズンのモズクの旬入り宣言をしたのは
今月3月1日のこと。
今、沖縄県内のスーパーではあちらこちらで、
「新物もずく入荷!」
「早摘み生もずく入荷!」
といったポップが貼られています。
とりわけこの3月~4月に収穫されるもずくは
シャキシャキとした歯触りもよく、
収穫量も限られた貴重な「初摘みもずく」。
それゆえ、生で県外に出ることはほとんど不可能で
4月以降に出回る生もずくとは一味もふた味もちがいます。
県内で見かけたらこの時期の早摘みもずくを
ぜひ、堪能してください。
そして、前回お知らせしたとおり、
この「モズク栽培日記」で取材させてもらっている
勝連海人の宮城伸一さんの畑の収穫もいよいよ解禁!!!
ただ、
「3月17日(木)初摘み決定!!!」
とお伝えしたのですが、予定日からの悪天候が続き、
実は初摘みは延期され・・・。
結果、3月21日(祝日)にようやく初摘みとなりました♫
当日は朝8時に、勝連漁港を出発!
張り切って駆けつけてみると、
宮城さんを船長として先頭に既に3人船に乗り込んでいました。
初摘みを前に、特に宮城さんいい顔です!
真ん中の方は
今回初めて船に乗り込む新人さんとのこと。
しっかりと海人仕事を体験してきてくださぁい!!
宮城さんもしっかり仕込むと言っていました。
3人の出で立ちから、
海に潜って収穫するのは宮城さん。
後のふたりは船上での作業だとわかります。
船上での作業は
収穫されたモズクをざっと選別しながら洗い、
素早くカゴに入れ分けていく作業です。
だから、ゴムのつなぎ姿。
収穫したモズクを入れるカゴと海中から吸い上げるバキュームボースが
船上で準備万端!とばかりに出番のそのときを待っているかのようでした。
少し霞んでいましたがお天気も上々!!
気をつけていってらっしゃーい!!!
頑張ってください!!!
このあとの宮城さんのスケジュールは
現場についてからお昼までずっと潜りっぱなしで収穫。
ランチに30分くらい休憩して食事をとって
午後また収穫。
体力的にかなりタイトです。
ダイビングではなく、
フーカーといって空気を船上からホースで送り込むスタイルでの収穫作業なので
こんな長時間の海中作業が可能になるのです。
でも、かなり疲れることでしょう。
モズク畑に向かう宮城さんの船を見送ったあと、
浜比嘉島の高い場所から海を眺めてみると、
勝連の海にはたくさんのモズク漁の船がでていました。
後で宮城さんに聞いてみたところ、
彼らの畑は津堅島沖とのことだったので、
この中には宮城さんの船はなかったようですが、
さすが、収穫シーズン。
勝連の海人たちがみんながんばっています。
ちなみに、収穫を迎えたモズク畑の様子はどんな感じなのでしょうか。
今回、宮城さんの畑を覗きに行くことはできなかったのですが、
ほぼ、こんな感じでモズク畑が海中に広がっています。
初摘みは、このモズクの先端の部分をまず収穫します。
そして、しばらくそのままにしておくと
また伸びてくる部分があります。
他の畑を回って収穫している間に
最初の畑のモズクが成長し、
その伸びた部分を次にまた収穫していきます。
・・・午後3時頃。
勝連漁港のセリ市が行われる港に
続々とモズク船が戻ってきます。
そして、宮城さんの船も戻ってきました!
おかえりなさい!!
たくさん収穫できたのかな?
今年の初積みはどうだったのでしょう?
出来はいいほうだったのでしょうか?
戻ってきた横顔を見ていると
どうやら満足気な感じが・・・・・。
そして、船の中を覗き込んでみると。
・・・すごい!!
初積みされたモズクが船にたくさん!!!
漁港に入ると、地上で待ち構えている漁協の人達と素早く連携して
船から水揚げします。
そして、水揚げしながら計量。
収穫量を測ります。
作業の合間を見て
すかさず、宮城さんにインタビュー!
「今年の出来はいかがでしたか?例年どおりですか?」
「例年と同じくらいでイイ感じじゃないですか」
漁協の人は
水揚げされた宮城さんのモズクに手を入れて
ぬめり具合を確認しているかのようでした。
ニヤリとしたその雰囲気から
「いいモズクを育てたな!」
と言っているかのように伝わりました。
そう、この初摘みのモズクは普通のモズクと比べて
ぬめりが半端ないのです。
また、それが旨みでもあり、
初摘みモズクの価値でもあるのです。
やったね!宮城さん。
初摘みお疲れ様でした!!
これからしばらくは、モズクの収穫が続きます。
伊藤 麻由子