モズク栽培日記 ② 種付け完了~苗床へ

モズクのお話

はいさい!皆様!!

ちゃ~がんじゅ~ですか(お元気ですか)?

 

 

だんだんと海水浴客も減ってきたこの頃、

モズクの海人たちはそれと入れ替わるように海に頻繁に潜るようになります。

モズクの栽培が進んできているからです。

 

沖縄の海で育つので

イメージとしてモズクはリゾート育ち、リゾート栽培的な様子を

想像する方もいるかと思います。

 

ところが、モズクの栽培は冬の海が正念場。

沖縄とはいえ、冬の海は風が強くこれからますます荒れるので

海人たちは実はかなり大変な思いをして育てているのです。

 

 

・・・ということで、

勝連漁業協同組合に所属する海人(漁師)の宮城伸一さんに密着しての第2弾!

今回は、モズクを水槽で種付けしたあとの様子をお届けします。

(前回までのおさらい「モズク栽培日記 ① 栽苗~種付け」はこちらからどうぞ)

 

ちなみに、前回の種付けまでの記事の中で宮城さんの顔がよくわからない!との

リクエストがあったので、

まずは、宮城さんのご紹介から。

 

 

もずく漁師の宮城さん

 

次回は特技とかを聞いておきましょう!

 

 

 

さて、種付けをした水槽がどうなったか・・・そこから覗いてみました。

 

 

◆11月初旬~ 種付け完了 ◆

 

 

もずく水槽の様子

 

 

前回、水槽にモズクのたねがついたビニールシートを入れ、

そこに着床させるためのロープを入れるところまでご紹介しました。

 

あれから約ひと月後です。

 

水槽はだいぶ茶色に濁ってきました。

モズクがこの水槽の中で成長して繁殖している証です。

中には、こんなにモズクが伸びているものもあります。

そのまま、つまんで食べられそうな・・・。

 

 

成長したもずく

 

 

海人の中にはプラスチックのプレートをロープと同時に水槽に入れて、

その付着具合を確かめる工夫をしている人もいました。

 

 

もずくプレート

 

 

しっかり、モズクが種付けされたら、

栽培場所を海に移します。

本来の成長の場である海の中でゆっくりとじっくりと育むのです。

 

朝、7時。

宮城さんは水槽の中のロープを引き出し、台車に載せます。

 

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なかなかの力仕事。

ほぼ水槽ひとつ分のロープを引き上げていました。

これが、今日海に入れる種苗一回分の量です。

 

 

台車

 

 

ちなみに、水槽で種付けしている最中に台風や大雨が降った場合、

水槽の海水が薄まったり溢れたりして悪影響が出ないか気になるところですが、

それも計算済み。

一定以上の水量になったら余分な水は流れるように設計されており、

なにより、雨水は海水より軽いのでうわ水となって先に流れるようになっているのです。

 

 

 

重い台車を水槽施設に隣接している港に運ぶと、

そこには作業をする宮城さんの船が横付けされていました。

 

そして、その船めがけてロープを再度移動。

 

 

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他の海人たちも続々やってきて、

同じように船に積み込んでいました。

 

 

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さぁ、あとはこのロープを海の中に貼り付けに行きます。

ちなみに、船の船長は、宮城さんの先輩海人であるお父さん。

海での作業は親子二人で行います。

 

 

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栽培場所へ向かって出発です!

今日は水深15メートルの海底での作業だと聞きました。

 

こうして見るとモズクの育て方は、

まず種まきから苗床を作って畑の土におろす「野菜たち」と

全く同じ手のかけ方だとわかります。

 

 

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次回は、海の中での苗床の設置の様子をお届けします。

 

 

お楽しみに!!

 

 

(次回掲載は、11月27日(金)の予定です)

 

取材・撮影 伊藤麻由子

イメージテキスト

本場・沖縄県で、オキナワモズクやフコイダンの生産と研究開発に積極的に取り組むサウスプロダクトが、その魅力や特性を科学的にわかりやすくご紹介。
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