モズク成長日記(種付け〜苗床)

モズクのお話

こんにちは。

モズク成長日記を紹介します。

 

先月は養殖用の網に胞子をつける種付けを行いましたが、

今度はその網を海へ出す作業を行います。

 

種付けを始めておよそ1ヶ月、養殖用の網はどうなっているのでしょうか。

 

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なんとなく茶色くなっているような・・・。

見た目では大きな変化はないですが、モズクの胞子がちゃんと付いているとのこと。

網の表面に胞子がつくと少しヌメヌメした状態になるため、

それを確認することで種付けができているか判断していきます。

 

ちなみに、この養殖用の網は1枚の大きさが1.5m×20mで、

1つの種付けプールに100枚入っています。

網は折り曲げられてプールに入っており、種付けの期間は胞子が満遍なく付着するように、

漁師さんそれぞれのやり方で網を裏返したりします。

 

種付けが完了すると、胞子が付いた網は海へ張り出されます。

漁師さんによって所有する網の数は異なりますが、1,000枚所有する方もいるそうです。

それを1枚1枚、海に張り出す作業は気が遠くなりますね。

いつも美味しく食べているモズクは、漁師さんの苦労の賜物だと気づかされました・・。

 

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海に張った網は、ゆりかごのように少し揺れるくらいがモズクの生育にはちょうど良いとのこと。

潮の流れが適度にあり、汚れが付いても落とされるためです。

”ゆりかご”なんて、人間の赤ちゃんみたいで可愛らしいですね。

 

網を海へ張り出すと、種付けプールは空になりますが、まだ終わりではありません。

種付けプールにはまだ胞子が残っているので、別の網を入れて2回目の種付け作業を行います。

このサイクルは、3回目まで繰り返していきます。

 

IMG_4247(これから種付け第2弾)

 

 

モズクをたくさん採ろうと、早い時期から天然採苗を行なって、

種付け〜苗床を何回も繰り返したくなりますが、

早くに始めても天然の胞子がつくタイミングは変わらないそうです。

今のやり方がベストな方法なんですね。

 

さて、いよいよモズクたちが海に出ました!

成長してきた頃には、モズクの畑が海の上から見えるようになります。

 

漁師さん曰く、今年は台風が来て海がかき混ぜられたので、モズクの状態は良いとのこと。

収穫が待ち遠しいです。

 

ではでは、次回のモズク成長日記をお楽しみに。

 

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本場・沖縄県で、オキナワモズクやフコイダンの生産と研究開発に積極的に取り組むサウスプロダクトが、その魅力や特性を科学的にわかりやすくご紹介。
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