はいさい!皆様!!
ちゃ~がんじゅ~ですか(お元気ですか)?
秋を感じるこの頃、海の魚の秋の代表といったら全国的には「サンマ」。
食べ方としては焼くのが最高!!
柑橘類をギュッと絞って、美味しいお醤油をさっとかけて大根おろしといただく。
でも、沖縄では、あまり焼き魚って食卓に登らないんですよね・・・。
ぶつ切りにして魚汁、塩を使ってマース煮など。
とはいえ、やはりサンマだけは、焼き魚がおすすめ。
旬の間に一度は焼いて食べてくださいね。
ちなみに、沖縄の秋の風物魚といえば、ガチュンとミジュン!
ガチュンはアジの仲間で小ぶりのメアジのこと、
ミジュンはイワシと同じニシン科の魚でミズンのこと。
ミズンは沖縄で初めて見つかった魚で、
それゆえ地元の人達が「ミジュン」と呼んでいたその名前から
「ミズン」と名付けられました。
そろそろ水揚げされるでしょうか。
どちらもまるごと唐揚げ!
おいしいですよねぇ・・・。
さて、今回は、そんな「ミズン」と同じように、
沖繩の海でその多くが採れるモズク「オキナワモズク」のお話です。
今回は【オキナワモズクってなに?】についてお届けしましょう。
モズクと一口に言っても、
実はいろいろな種類があるということは前回ご紹介しました。
日本海沿岸で採れ、日本古来から食べられてきた「糸モズク」「細モズク」「絹モズク」、
そして、現在の全国の流通の約9割を占める太めの「オキナワモズク」。
今やモズクの代名詞は「オキナワモズク」。
普段、よく見慣れて、よく食べているのはそう!
「オキナワモズク」です。
ネーミングは沖縄で採れるから、
単純にオキナワモズクという呼び名なのかな?と思いがちですが、
そうではなくて、きちんとした固有の名称として
「オキナワモズク」と名付けられています。
そんなオキナワモズクの生育の南限は八重山。
琉球列島の特産種とされています。
特徴は、
①高さ20~50cmと大きくなる
②枝の直径(つまり太さ)は5~3mmと細いモズクの約3倍!
③ホンダワラなどの他の藻につくことはなく、海底の石などについて生育する
④歯触りは柔らかめ
⑤ぬめりが強い
みなさんがよくご存知の通りです。
そして、そのほとんどが今は栽培で生産されています。
時々、「天然モズク」といったラベルを見つけることがありますが、
極々わずか。
海人さん(栽培業者さんも海人と呼びます)が丹精込めて育てていくのです。
栽培の歴史は、沖縄が本土復帰した1972年(昭和47年)に
古い顕微鏡とわずかな実験器具と本をもとにして
水産庁の指定調査研究事業に参加したことが発端。
そして、一足先の1957年頃から栽培研究を始めていた
鹿児島県奄美諸島産のオキナワモズクのデータを踏まえ、
沖縄では独自の栽培技術を確立していきました。
沖繩でモズクの栽培研究が始まって今年で、40年余り。
そのおかげで、たくさんの美味しいもずくを好きな時に好きなだけ
食べられるようになったわけなのです。
さぁ、では次回は突撃取材。
モズク海人さんが小学校の子供たちにモズクの話をしに行くというので
ちょっと密着してきます。
どんな話が飛び出すのかレポートします!
お楽しみに!!
(次回掲載は、10月2日(金)の予定です)
伊藤麻由子