はいさい!皆様!!
ちゃ~がんじゅ~ですか(お元気ですか)?
いや~、今年の冬はびっくりです。
沖縄に「みぞれ」が降ったのですから。
県外の方もニュースなどでご覧になったかと思いますが、
白いものが沖縄各地にパラリパラリ。
観測上、みぞれは「雪」として扱うとのことなので
《沖縄本島で初めての雪の観測!!》
ということになります。
今シーズン一番の強い寒気の影響で記録的な寒さとなった沖縄。
さすがに氷点下にはならなかったものの5度を切った場所もあり、
吐く息が白くなるほどでした。
・・・となると、心配なのが、そう!海の状態!!
モズクの赤ちゃんは大丈夫なのでしょうか!?
宮古島や石垣島では寒さで仮死状態になった魚が
たくさんビーチに打ち上げられたり、港内に浮いたりていました。
わぁ、ますます心配!
勝連のモズクの赤ちゃんたちはどうなっているんでしょう!!
心配です!
そこで早速、
勝連のイケメンもずく漁師、宮城伸一さんに聞いてみました。
Q 沖縄にも大寒波の影響であられが降るほど寒かったから、
海の中も心配ですね・・・。モズクの赤ちゃん、大丈夫でしょうか?
宮城 あ、大丈夫、大丈夫!
海水温って、気温が下がってもそう簡単には下がらないから。
それに、モズクの苗床は水深が深いしね。
Q そ、そうなんですか!?
宮城 海水温が気温によって下がるときは、よっぽど何日も何日も低温が続かないと
影響は出ないんだよ。
Q では、魚が仮死状態になっているのは?
宮城 宮古や石垣で魚が仮死状態になっているのは、コンクリートで囲まれた港内とか
長い遠浅が続く場所。
コンクリートは寒さが伝わりやすいので港の中は温度が下がったはずよ。
そして、浅瀬が続くビーチでは水温も下がりやすい。
Q 確かに、写真の魚は宮古島の港内で浮いていたそうです。
宮城 でしょ。
Q では、勝連のモズクの赤ちゃんたちは問題なし!なんですね。
宮城 大丈夫!
すくすくと成長してます。
逆に、海の中の方が20℃ほどあって温かいから、
作業をしている僕たちは、海から上がる方が辛いよ(笑)。
ひとまず、低温注意報が出たあの天気による
海の中のモズクの赤ちゃんへのは影響なしということで、ホッ。
一安心したところで、前回のつづきに参りましょう。
前回はせっかく海底に張って育てている苗床を、
宮城さんのお父さんが急にまとめて船に上げてしまったのは
一体、どうしたというのか!?
・・・という話でした。
前回のお話はこちら
https://www.south-p.co.jp/mozukulabo/2016/01/18/647/
何か不都合でもあったのでしょうか・・・!?
なんでも知っている宮城さんに確認しました。
すると・・・。
「実は、一旦設置したロープをひき上げたのは、
問題があったわけではなくて、モズクの次のステップのためなんです。」
宮城さんの解説によると、
5枚重ねで海底に貼った苗床は、数センチ程に成長したところで一枚ずつ剥がし、
「本張り」といって収穫するまで安心して成長することができる
別の海の畑へ移動させるのだといいます。
「野菜でも、種を蒔いて、苗を作って、ある程度まで成長したら
最後の圃場へ移すでしょ。モズクもそれと一緒!ってわけ。」
こんなところも、やはり海の畑で育てるというイメージが沸く作業ですね。
ちなみに、引き上げるときにはこんな工夫もしていました。
白いビニール紐が見えるでしょうか。
これは、ただやみくもに苗床をまとめるのではなく、
きちんと畳んで移動させるための目印なのです。
白いビニールの紐が付いているところを解けば
次の本張り場に行って広げる時も
こんがらがることもなく、
さらには天地も、前後ろも一目瞭然!というわけ。
海人さんは本当にいろいろな工夫をして作業をしているのですね。
何はともあれ、今年のモズクも1月末現在、順調に育っているとのこと。
収穫がますます楽しみになってきました!
さて、次回はモズクの収穫まで少し時間があるので、
「フコイダンの吸収試験」という
サウスプロダクト社がオリジナルで行っているフコイダンの研究について
ご紹介致します。
フコイダンはモズクの大事で有益な成分。
果たしてどんな研究なのでしょうか?
お楽しみに!!!
伊藤 麻由子