オキナワモズクの生物的・分子生物的な研究を行っている研究者と
フコイダンなどの機能性研究を行っている研究者とディスカッションの場をつくりたいね。
という長嶺先生の意見がもとになって、
第1回オキナワモズク・フコイダン研究会が11月25日に
北谷町美浜にあるヒルトン沖縄北谷リゾートで開催されました。
第1回ということで
「オキナワモズクの栽培の歴史」を1970年代から
沖縄県水産試験場でオキナワモズクの栽培技術の開発に携わった
当真武先生の基調講演からスタートしました。
ホットな話題として、沖縄科学技術大学院大学の西辻先生から
「オキナワモズクの全ゲノム解読」が報告されました。
商業的に生産されている生物のゲノム解析は多くないと思います。
この研究によって、オキナワモズクの研究が全く新しいステージに突入することが期待できます。
フコイダンの研究は、琉球大学医学部の福島先生から
「ヒトT細胞白血病ウィルスキャリアに対するフコイダンの抗ウィルス効果検証のための臨床試験」が報告されました。
現在、実施している臨床試験の内容とフコイダンが白血病の発症を遅らせる効果が期待できます。
そのほかにも
オキナワモズクの新しい品種、フコイダンが肝硬変の線維化を抑制する作用や
犬の血友病の出血予防、フコイダンの免疫の活性化など、全部で13題の報告がありました。
研究会はメディアでも紹介されました。
(食品化学新聞 1面 平成28年12月1日掲載)