【2025年版】オキナワモズク生産量の推移と今年の特徴

モズクのお話

年に一回発表されるモズク生産量。
投稿が遅くなってしまいましたが、2025年版のデータをまとめました。

2025年のモズク生産量は過去最高の豊作だったようです!
地域別や月別のデータのほか、今年の特徴を整理していきます。

 

全国シェア90%以上:沖縄モズク生産の特徴

沖縄県は全国のモズク生産量の90%以上を占めています。
モズクにも色々種類があって、その中でもオキナワモズクが主に流通しており、
オキナワモズクの養殖は、1970年代に積極的に研究が行われてきました。

現在では、地域によって作業の時期は異なりますが、一般的に秋ごろに栽培をスタート。
冬の間にモズクを成長させて、春に収穫を行います。
夏に入った時期あたりに収穫が終わり、各地域の生産量が集計されます。

生産量の集計は本モズク(オキナワモズク)と、イトモズクの2種類が報告されています。
本サイトでは主に本モズク(オキナワモズク)をピックアップしていますが、今回はイトモズクがポイントになったので、後ほど触れようと思います。

2025年産オキナワモズク:地域別・月別データまとめ

2025年産のモズク生産量は「2万3,071トン」となりました。
内訳をみると、「オキナワモズク2万1,876トン」「イトモズク1,195トン」となりました。

オキナワモズクの生産量の推移を、1978年(昭和53年)から現在までまとめました。
右側のオレンジの部分が2025年産(R7)のデータです。

2万トンを超えたのは今回で7回目でした。

次に、過去5年間のオキナワモズク生産量を地域別にまとめました。

地域ごとでは勝連、知念、八重山の順に多くなりました。
このグラフを見ると、この3つの地域が代表的な生産地ということがわかりますね。

また、オキナワモズクの生産量を月別でまとめてみました。

数値が少なくてグラフでは見えていませんが、1月から収穫が始まりました。
4月に最盛期を迎え、その後減少して、7月に最後の収穫がありました。
ほとんどの地域では、6月から7月(一部の地域では5月)に収穫を終了させていました。
収穫最盛期の4月にはモズクの日があって、各地でイベントが行われていましたね。

イトモズク生産量が過去最高:2025年産モズクのポイントと課題

近年は、高い水温や光合成に必要な日照不足などの天候に左右された影響で、豊作・不作を繰り返している傾向があります。

2025年は、全体的にモズク生育期に適温で推移し日照も安定していたことで、順調に成長し豊作となったそう。(天候に恵まれた、ということですね)

そして2025年のポイントがイトモズクの生産量が過去最高だったこと。
イトモズクの年間生産量はこれまで500〜800トン程でしたが、2025年は1,195トンと桁も変わって大きく伸びる結果となりました。
そのため、オキナワモズクと合算した数字が過去最高となり、各報道で「沖縄県産モズク過去最高」という言葉が報じられました。

過去10年間のイトモズク生産量の推移をグラフにしてみました。
前年(R6)が大きく下がってしまったのもあり、R7の伸び方が凄まじいですね。

その一方で、在庫を多く抱えている状況も見られ、生産者や加工メーカーの経営への影響が懸念されています。

沖縄県もずく養殖業振興協議会から提供いただいたPOSデータを見ると、近年はスーパーなどでモズク商品の売上が少しずつ伸びていました。
ただ、その伸びは緩やかで2025年産の豊作による供給増加の方が上回っている可能性があります。

また月別データを見ると、売上は春から夏頃にかけて増加し、秋から冬にかけて減少する傾向が見られました。
消費者にとって、モズクは春〜夏のイメージが強いということがわかります。

まとめ

今年のモズク生産量の結果は、以下のようになりました。

  • ・2025年産のモズク生産量は「2万3,071トン」。
  • ・内訳をみると「オキナワモズク2万1,876トン」「イトモズク1,195トン」となった。
  • ・全体的にモズク生育期に適温で推移し日照も安定していたことで、順調に成長し豊作となった。
  • ・イトモズクの生産量が過去最高だったことで、オキナワモズクとの合計生産量が過去最高となった。
  • ・一方で、供給量の増加により在庫を多く抱えている状況も見られた。


過去の記事に、「2025年産を育てる秋ころ気温が高くなる見通しで心配」と書いてましたが、思っていたより大きな影響は出なかったようですね。

また、モズクの認知度は年々上がっている印象があったので、在庫を抱えている状況があることは少し意外でした。
今後は、冬の時期にどのように消費を増やしていくかも課題になりそうです。
この間テレビで、「モズクをおでんの出汁にくぐらせて食べるのが大好き」と話しているタレントさんがいて、周りの方たちが「へー!」という反応をする場面がありました。(全国放送の番組でした)
モズクをしゃぶしゃぶのように食べる方法は、まだまだ知られていないんだなと実感しました。

投稿がだいぶ遅れてしまいましたが、今回の内容が少しでも参考になればうれしいです。


参考文献

沖縄県もずく養殖業振興協議会資料、各種報道資料

 

関連記事
 

イメージテキスト

本場・沖縄県で、オキナワモズクやフコイダンの生産と研究開発に積極的に取り組むサウスプロダクトが、その魅力や特性を科学的にわかりやすくご紹介。
産地ならではのLive感いっぱいで、お届けします。