はいさい!皆様!!
ちゃ~がんじゅ~ですか(お元気ですか)?
9月に入って沖縄も、
風に、雲に、心なしか秋の気配を感じるようになりました。
朝晩の気温も下がってだいぶ過ごしやすくなってホッと一息なのですが、
そうなると気をつけないといけないのが、食欲!!
きっと多くの人が、食欲の秋を迎えることとなるでしょう。
ちなみに素朴な疑問。
「どうして秋になると食欲が増すのか・・・」。
この謎解きには諸説あるのですが、
精神の安定を左右し、食欲の調整にも関わる脳内神経物質である「セロトニン」が
夏より分泌が少なるからというのが、有力な説だそうで、
少なくなったセロトニンを補うために、その分泌を促す効果のある
糖類・肉類・乳製品など「食」を多く摂り入れるのだとされています。
くれぐれも、食べ過ぎには気をつけましょうね。
さて、今回は
そんな食欲の秋にたくさん食べたとしても体重増加の心配のない、
逆に美容と健康にとても有効な、
「モズク」のお話です。
今回は【モズクってなに?】についてお届けしましょう。
モズクは褐藻網ナガマツモ目モズク科モズク類に分類される
海藻の仲間で、日本では古来から食べられてきました。
海藻類のほとんどは、褐藻・緑藻・紅藻類の3つに分けられるのですが、
モズクはこの中の「褐藻」の仲間。
ワカメやコンブと同じ仲間とされています。
「褐藻」と聞いて特にワカメなどは緑色では?と思うかもしれませんが、
それは、お湯を通した時に褐色が退色して葉緑素の緑が見えるためで
表面的には褐色。
ですから、分類上は褐藻とされています。
日本の海では特に日本海沿岸に多く分布していて、
ホンダワラ類などに付着して成長していきます。
余談ですが、モズクの名前の由来。
実はこの、ほかの藻などに付着して育つことから
そのさまを文字って「藻付く」→「もずく」。
他者を頼って海の中で生きてきているんですね(笑)。
ちなみに、藻にモズいたモズクの高さは15cmから長くなると40cmほど。
枝の直径は大体0,5mmから1mm程度。
細いですね!!
・・・あれ!?
普段、よく食べるモズクとは長さや太さが違いませんか。
もっと太くて、長い・・・。
そう、そのとおり!
太いもずくは実は、沖縄産のモズクなんです。
その名も「オキナワモズク」。
現在、全国の流通量の9割近くを占めているのが、この「オキナワモズク」。
ちなみに、日本海沿岸で採れる藻につくモズクは「糸モズク・細モズク・絹モズク」と呼ばれて区別されています。
日本古来から食べられていたのは、細いモズクですが、
今はそのほとんどが「オキナワモズク」ということなので
一般的に「モズク」と言ったら「オキナワモズク」を指すようになっています。
これってすごいことですよね。
モズクの代名詞が「オキナワモズク」。
ここまで認知されるようになるには、
いろいろな人のいろいろなご苦労があったからこそ。
そんな歴史も少しずつ紐解いていきましょう。
さぁ、では次回は
この「オキナワモズク」についてご紹介します。
テーマは、「オキナワモズクって何?」。
お楽しみに!!
(次回掲載は、9月18日(金)の予定です)
伊藤麻由子