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オキナワモズクで「免疫力UP」効果を確認!台湾版トクホを取得、商品化へ

プレスリリース

【オキナワモズクで「免疫力UP」効果を確認! 台湾版トクホを取得、商品化へ】

オキナワモズク由来フコイダンの製造・販売を行う株式会社サウスプロダクト(本社:沖縄県うるま市、代表取締役社長:伊波匡彦)は、オキナワモズク由来フコイダンに「免疫細胞増殖作用(免疫力を上げる作用)」を確認しましたのでお知らせいたします。また、今回明らかになった機能性は台湾政府において「健康食品」(台湾版トクホ)として、2018年1月28日付けで認可されました。

 

フコイダンで初!「健康食品」の許可を取得

台湾には「健康食品」と呼称される制度があり、その承認には台湾政府(台湾行政院衛生署食品薬物管理局(TFDA):日本の厚生労働省に相当)の厳正な審査を受ける必要があります。「健康食品」の許可を受けると13種のヘルスクレームが健康維持強調表示として認められます。その中で「免疫機能の調整効果」はフコイダンの機能性であり、今回、オキナワモズク由来フコイダンでその効果が確認され、ヘルスクレーム「免疫細胞の増殖を助ける」として申請を行い、認可を得ました。健康食品は、これまで100種類以上が認定されていますが、フコイダン商品で健康食品の認定を受けるのは今回が初めてとなります。

日本では、健康への効用を示す表現が消費者庁から許可されたものを「特定保健用食品(トクホ)」として販売できる制度があります。台湾の健康食品と比べて、ヘルスクレームが9種と少なく、承認を得るためにはヒト試験が必要となることが特徴です。

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モズクで「免疫力を上げる作用」を確認!

【背景・目的】フコイダンは硫酸化多糖の一種であり、褐藻類と呼ばれる海藻(コンブ、ワカメ、モズクなど)の粘質物に多く含まれる食物繊維です。これまでの研究でフコイダンには、整腸作用、機能性胃腸症改善作用、血中コレステロース低下作用などの機能性が明らかになっています。「免疫力を上げる作用」に関しては、コンブやワカメ由来のフコイダンでは報告されています。しかし、オキナワモズク由来フコイダンでは研究論文が少なく、今回新たに免疫に関する機能を明らかにすることを目的に、実験を行いました。

 

【方法・結果】実験動物としてマウスを使用し、オキナワモズク由来フコイダンを0, 102.5, 205, 410, 1025mg/kg/マウス体重で6週間経口摂取させ(下表)、脾臓由来免疫細胞の増殖作用やサイトカイン産生、マクロファージ貪食作用、NK細胞活性、抗体産生について調べました。その結果、オキナワモズク由来フコイダンを摂取したマウスは、非摂取マウスと比較して①免疫細胞の増殖作用(下図)、②マクロファージ貪食作用の活性化、③NK細胞の活性化 が確認されました。また、その機能は投与量に比例し、ヒト(体重60kg)に換算すると500mgから効果がみられます。

なお、本研究成果は日本栄養・食糧学会大会(2016年5月)で発表され、学術誌Marine Drugsに投稿予定です。

 

【今後の展開】オキナワモズク由来フコイダンを摂取したマウスは、非摂取マウスと比較して免疫細胞が増え、免疫細胞の一種であるマクロファージやNK細胞の活性も確認されました。このことから、オキナワモズク由来フコイダンには「免疫力を上げる効果」があることが明らかになりました。

オキナワモズクは南西諸島固有種であり沖縄県の主要水産物です。今回の研究成果から、オキナワモズクに新たな付加価値を付けることが可能になりました。今後は、台湾において、他のユーザーに対しても健康食品認定商品を広げていくことで、オキナワモズクの市場拡大が期待できます。

  • *サイトカイン:細胞間の情報伝達や細胞の増殖、細胞死などの作用を引き起こすタンパク質の一種。
  • *マクロファージ:生体内に侵入した細菌などの異物を取り込んで消化する白血球の一種。
  • *NK細胞:生体内に侵入した細菌などの異物を直接攻撃して破壊するリンパ球の一種。
  • *抗体:病原体などが体内に入った時に、その病原体と特異的に反応する物質。

 

 

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▲フコイダンサプリメント商品「美海雲(びかいうん)」の外装

 

 

*研究内容や商品の詳細は、プレスリリース資料をご覧ください。

  • 【本件に関するお問い合わせ先】
  • 株式会社サウスプロダクト 担当:友利(ともり)
  • TEL : 098-982-1272 / FAX:098-921-3038 / MAIL:m-tomori@south-p.co.jp